皆さん、こんにちは。埼玉県の川口市を拠点に東京都、埼玉県を中心にビルやマンション、アパートの原状回復工事や内装リフォームを手がける「甲商ライフ」です。
マンション、アパートを退去した後は「原状回復工事」が必要になります。原状回復工事を初めて耳にする方もいるのではないでしょうか?何をするのか、どういう流れで行うのか。
「原状回復工事」を正しく理解してないと後々後悔をしてしまう事もあるため、今回は「原状回復工事」について詳しく解説します。
■原状回復工事とは
原状回復工事とは何か?
原状回復工事とは、賃貸物件から退去する際に、入居時の状態に戻すために行う工事です。
壁紙や床の張り替え、クリーニング、修繕など、必要に応じてさまざまな工事が行われます。
原状回復工事の目的
原状回復工事とは、賃貸物件から退去する際に、入居時の状態に戻すために行う工事です。
原状回復工事の目的は、次の2つです。
①貸主の財産を保護する
原状回復工事によって、入居中に発生した損耗や劣化を修繕することで、貸主の財産である物件の価値を維持することができます。
例えば、壁紙や床に傷や汚れが付いていた場合、そのままにしておくと、次の入居者からクレームを受ける可能性があります。また、水回りの設備に故障や不具合が生じている場合、修繕せずに放置しておくと、さらに損傷が拡大し、修理費用が高額になることもあります。
原状回復工事を行うことで、貸主はこれらのリスクを回避し、物件の資産価値を維持することができます。
②次の入居者に気持ちよく住んでもらう
原状回復工事によって、入居者が新築時と同じ状態の物件に住むことができるため、気持ちよく過ごすことができます。
例えば、壁紙や床が汚れていたり、水回りの設備が故障していたりすると、入居者は不快な思いをする可能性があります。また、入居後に修繕が必要となると、費用や手間がかかってしまいます。
原状回復工事を行うことで、次の入居者は気持ちよく物件を利用することができます。
原状回復工事の範囲
原状回復工事の範囲は、賃貸借契約書で定められています。一般的には、次の項目が原状回復工事の対象となります。
・壁紙や床の張り替え
・クリーニング
・修繕
・造作物の撤去
ただし、契約書によっては、原状回復工事の範囲が限定されている場合もあります。また、入居中に発生した損耗や劣化が、通常の使用によるものかどうかによっても、原状回復工事の範囲が異なる場合があります。
■原状回復工事の種類
原状回復工事の種類とは?
原状回復工事には、大きく分けて「内装工事」と「設備工事」の2種類があります。
内装工事とは、壁紙や床、天井などの内装を、入居前の状態に戻すための工事です。
内装工事の種類
内装工事には、次のようなものがあります。
・壁紙の張り替え
壁紙は、入居中に汚れたり、傷が付いたりすると、原状回復工事で張り替える必要があります。壁紙の張り替えは、賃貸物件の原状回復工事の中で最も一般的な工事です。
・床の張り替え
床は、入居中に傷が付いたり、汚れたりすると、原状回復工事で張り替える必要があります。床の張り替えは、壁紙の張り替えに次いで一般的な工事です。
・天井の塗装
天井は、入居中に汚れたり、シミが付いたりすると、原状回復工事で塗装する必要があります。天井の塗装は、壁紙の張り替えや床の張り替えに比べて、費用を抑えることができる工事です。
・畳の張り替え
畳は、入居中に汚れたり、傷が付いたりすると、原状回復工事で張り替える必要があります。畳の張り替えは、壁紙の張り替えや床の張り替えに比べて、費用が高額になる工事です。
・造作物の撤去
入居者が勝手に設置した造作物は、原状回復工事で撤去する必要があります。造作物には、棚やパーテーション、収納などがあります。
設備工事とは?
設備工事とは、水回り設備やエアコンなどの設備を、入居前の状態に戻すための工事です。
設備工事の種類
設備工事には、次のような箇所の修繕、交換を行います。
・キッチン
・浴室
・トイレ
・洗面所
・エアコン
・給湯器
・照明器具
・換気扇
・インターホン
設備工事の費用
設備工事の費用は、設備の種類や状態によって異なります。また、業者によっても費用が異なるため、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
設備工事の注意点
設備工事を行う際には、次のことに注意しましょう。
・賃貸借契約書に定められた原状回復工事の範囲を必ず確認する
・業者選びは慎重に行う
・見積もりを複数の業者から取る
・工事の契約書を作成して、内容をしっかりと確認する
■原状回復工事の費用
原状回復工事の費用は、次の2つの要素によって算出されます。
工事範囲
原状回復工事の範囲は、賃貸借契約書に定められています。
通常、原状回復工事の範囲は、入居時の状態に戻すことを意味します。しかし、賃貸借契約書によっては、通常の使用による損耗は原状回復工事の対象外とされている場合もあります。
工事費用単価
工事費用単価は、業者によって異なります。
複数の業者に見積もりを取ることで、適正な工事費用を把握することができます。
具体的な費用の算出方法
原状回復工事の費用は、次の式で算出することができます。
「原状回復工事費用 = 工事内容の工事費用単価 × 工事範囲」
例えば、壁紙の張り替えをした場合、工事費用単価は1m2あたり1,000円、工事範囲は10m2とすると、原状回復工事費用は10,000円となります。
注意点
原状回復工事の費用は、入居者が負担するのが一般的ですが、貸主が負担する場合もあります。また、通常の使用による損耗は原状回復工事の対象外とされている場合もあります。
退去時に原状回復工事を行う際には、賃貸借契約書をしっかりと確認しておきましょう。
■原状回復工事の流れ
原状回復工事の流れは、以下のとおりです。
①賃貸借契約書の確認
賃貸借契約書には、原状回復の範囲や費用負担が記載されています。まずは、賃貸借契約書をよく確認し、原状回復の範囲を把握しましょう。
②施工業者の選定
原状回復工事は、専門の施工業者に依頼するのが一般的です。複数の施工業者に見積もりを取り、費用や工期を比較して、自分に合った業者を選びましょう。
③現地調査と見積もり依頼
施工業者に現地調査をしてもらうことで、より正確な見積もりを出してもらうことができます。現地調査の際には、必ず立会いをして、工事内容や費用をしっかりと確認しておきましょう。
④契約
見積もり内容に納得したら、施工業者と契約を結びます。契約書には、工事内容や費用、工期などが記載されているので、必ず内容をよく確認しておきましょう。
⑤着工
契約が完了したら、原状回復工事が着工します。工事期間は、工事内容や規模によって異なりますが、一般的には1週間から1ヶ月程度かかります。
⑥工事完了と引き渡し
工事が完了したら、施工業者から立ち会ってもらい、工事内容を確認します。問題がなければ、物件を貸主に引き渡します。
原状回復工事の費用は、工事内容によって大きく異なります。壁紙や床の張替えなどの軽微な工事であれば、数万円程度で済む場合もあります。しかし、水回りの修繕や設備の交換などの大規模な工事になると、数十万円から数百万円かかることもあります。
■原状回復工事の注意点
賃貸物件を退去する際には、原状回復工事を行う必要があります。原状回復工事とは、賃貸借契約書に基づき、入居時の状態に戻すことを意味します。
原状回復工事を行う際には、以下の点に注意が必要です。
・賃貸借契約書に記載されている原状回復の範囲をよく確認する
賃貸借契約書には、原状回復の範囲や費用負担が記載されています。原状回復工事を行う前に、必ず賃貸借契約書をよく確認し、原状回復の範囲を把握しておきましょう。
・複数の施工業者に見積もりを取り、費用や工期を比較する
原状回復工事は、専門の施工業者に依頼するのが一般的です。複数の施工業者に見積もりを取り、費用や工期を比較して、自分に合った業者を選びましょう。
・現地調査の際には、必ず立会いをして、工事内容や費用をしっかりと確認する
施工業者に現地調査をしてもらうことで、より正確な見積もりを出してもらうことができます。現地調査の際には、必ず立会いをして、工事内容や費用をしっかりと確認しておきましょう。
・工事内容をしっかりと確認する
原状回復工事の内容は、賃貸借契約書に基づいて行われます。しかし、賃貸借契約書に明記されていない工事内容も、通常損耗と認められる場合もあります。工事内容をしっかりと確認し、必要のない工事が行われないようにしましょう。
・工事完了後の確認を忘れない
工事が完了したら、施工業者から立ち会ってもらい、工事内容を確認しましょう。問題がなければ、物件を貸主に引き渡します。
原状回復工事を行う際には、これらの注意点をしっかりと確認しておきましょう。また、原状回復工事に関するトラブルを防ぐために、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考にするのもよいでしょう。
6. まとめ
原状回復工事は、マンション、オフィスなどの賃貸を退去する際に必ず行う必要のある工事です。原状回復工事の基礎知識と流れを今回でしっかりと理解し、適切な対応をすることで、トラブルを回避はもちろんスムーズな退去が行えるため次のお部屋を決める時間と費用の確保にも繋がります。
甲商ライフは東京都、埼玉県を中心に、原状回復工事はもちろん、内装リフォームや水周りリフォーム、ハウスクリーニングも承っております。経験豊富なスタッフが、お客様のご要望に合わせて丁寧に施工させていただきますので、原状回復工事が必要になった方、企業様はご連絡下さい。
原状回復工事でお困りなら、是非「甲商ライフ」にご相談ください。
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